試合終了残り1分で劇的逆転!ラグビー部が中四国勢で初の全国大学選手権出場を達成!

第59回全国大学ラグビー選手権大会東海・北陸・中国・四国代表決定戦が11月12日、岐阜・長良川メドウ球技場で行われ、IPU・環太平洋大学が30-28で朝日大学(東海)を下し、初の本大会出場を決めました。23-28で迎えた後半39分にティエナン・コストリー(4年)がこの日3つ目のトライ(5点)を挙げて同点。続くコンバージョンキック(2点)を前坂梨空(1年)が落ち着いて決めて勝ち越し、そのまま逃げ切りました。中国・四国勢が全国大学選手権の本大会に出場するのは、大会史上初です。

一瞬のスキを、見逃しませんでした。5点のビハインドを背負った試合終了間際の後半39分、中央やや左、トライまで残り5mの位置で朝日大学が反則。レフェリーが吹いたホイッスルの音で、相手ディフェンスの足が止まったのを感じて、ティエナンがすかさずプレーを再開しました。目の前にいるライバル選手の間を力強いステップで突破。入学から過去3年間、同じ相手に負け続けてきた悔しさを振り払うかのように、鋭くインゴールに飛びこみました。同点。「小村(淳)さんから4年間教えていただいたラグビーで勝ちたい」。最後の最後まで諦めずに前へ進み、そして粘り続ける小村ラグビー。その真髄を、ニュージーランドからやってきた男が全身で表現しました。続く正面からのキックも決まり、2点を勝ち越し。大学としても中国・四国勢としても初の大舞台への切符をもぎ取りました。

後半40分を過ぎてからのインジェリータイムが7分と長かったこともあり「最後までドキドキでした」と小村監督。それでも、選手・スタッフ全員がワンチームとなって勝ち取った勝利に「みんな、本当によくやってくれました」と感無量の様子でした。就任5年目。初年度に全国の高校で頭を下げ、翌年の4月に岡山に集まってくれた学生たちが最上級生となった今年、ついに壁を破りました。

IPU・環太平洋大学は11月27日の2回戦で、福岡工業大学(九州)VS八戸学院大学(北海道・東北)の勝者と対戦します。昨年は朝日大学が3回戦まで進出し、関西の名門・同志社大学から1トライ1ゴールを奪う健闘を見せました。「初出場だからといって、恥ずかしい試合はできません」と指揮官。本大会までにさらにチームを磨き上げ、〝前へ〟進みます。

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